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野崎まど know に震える [本]

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野崎まど:know 読了

すごい、すごいとTwitterで見かけるので読んでみました。
いや~、すんごい面白いです

最後の一行に鳥肌が立ちます
この衝撃を味わうために最後のページは見ないように。解説はついていませんので。

重版も決まったらしいし、ぜひ

おまけの写真は本日の夕暮れ

know (ハヤカワ文庫JA)

know (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 野崎まど
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: 文庫



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機龍警察 あるいは 電子書籍の価格について [本]

 話題としては少々古いので恐縮だが、
2011年発表の月村 了衛:『機龍警察 自爆条項』という小説が
たいそう面白いという評判なので読んでみたくなった。

調べると一応シリーズものになっているようなのだ。
シリーズ3作目のようである。

 私は律儀なのでw まあ、じゃあやっぱり最初からね、と思って
第一作の『機龍警察』を入手して読んだが、これもたいそう面白い。
おぬぬめ。

「大人のハードボイルドなパトレイバー」と言うと乱暴ですが、
犯人側も警察側もレイバーみたいなのが暴れる話で、
でもって警察小説である。

のあちゃんのようなのーてんきな人は出てきません。

機龍警察の話は以上でおしまい。
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 さて、今回はkindle版で購入。
文庫だと¥756、kindleだと¥650
 電子書籍版は紙の本より安いものが多いけれど、変わらないものもある。
この点について、みなさんはどうお考えでしょう。

あり得る意見としては
 1)印刷・製本・流通コストがかかっていないので安くて当然
 2)読書体験としては(ほぼ)同質なのだから、(ほぼ)同じ値段で当然
の二つがあると思う。私もそう思ってたけど第3の意見を思いついた。

 3)わざわざ電子データ化してダウンロードできるようにしてやってるのだから高くて当然
・・・どうでしょう。

ま、安く読むだけなら公共図書館に頼れ、というミもフタもない結論もある。
だが図書館には所有する喜びはない。
じゃあ電子書籍に所有する喜びは・・・希薄だなあ

そのぶん安くしてほしいね、やはり。持つ喜び代。


機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 月村 了衛
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/03/19
  • メディア: 文庫



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Self-Reference ENGINE [本]

円城 塔;Self-Reference ENGINE 読了。

SFのヒトの間ではとっくに大絶賛の本書を今頃読む。
読み通すのにえらく時間がかかってしまいました。
円城塔さん、ちょっと苦手です。
(オブ・ザ・ベースボールは途中で投げてしまった。。)

文章自体はすごく読みやすいんだけど、なんていうか
文章に荒いパワーがないんですよね。
頭が良すぎるっていう感じ。
石原慎太郎がついてこれないのも 無理はない。

で、読み通してみて面白かったのかと聞かれれば面白いと言おう。
もう一度読むかと聞かれたら、読むと言う。
まあ、大絶賛なのも訳のないことではないと思いました。

と、内容には全く触れずに終わるのであった。

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 円城 塔
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 文庫



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冲方丁 光圀伝を読む [本]

冲方丁の光圀伝、やっと読了
長いけど面白い。

読了してまた最初を読み直すとさらに面白く、
もう一回読めてしまいそうです。
(読み終えたころには冒頭を忘れており、読み直すと大納得)

大推薦の一冊。


光圀伝

光圀伝

  • 作者: 冲方 丁
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/09/01
  • メディア: 単行本



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屍者の帝国  [本]

伊藤計劃X円城塔『屍者の帝国』読了

冒頭部分だけを書いて伊等計劃氏は若くして亡くなってしまいました。
友人だった円城塔氏が書き継いで完成させたのが本書です。

伊藤氏のオリジナルは本書のエピローグ部分だけ。全体の1割もありません。
しかし、以前その冒頭部分を読んですごく期待していたのですが、
うーん、ちょっと期待はずれでした。

私が円城塔氏の文体とちょっと肌が合わないというのもあるかもしれませんが
全体としては伊藤計劃『ハーモニー』を語りなおしたという感じでした。
とはいえ読んでみて損は無いと思います。しばらく時間を置いて再読すれば
また違う感想をいだくかもしれません。


屍者の帝国

屍者の帝国

  • 作者: 伊藤 計劃
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2012/08/24
  • メディア: 単行本



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あなたのための物語 [本]

長谷敏司「あなたのための物語」ハヤカワ文庫 読了

文体のせいか、正直言って読みにくかったです。
でも読み終わったあと、なにか残ったのは確か。

人口知能に感情があるとすればどのようなものか、とか
人工知能に創造性があるとすれば、それは人間のそれと異なるのか、とか
脳は身体と不可分であるのか、とか
他人の脳(の構造)を移植できたらどうなるか、とか

上に挙げたことがこの小説のテーマだがどうだか
読解力不足で良くわからないのだけど・・・

主人公のサマンサは自ら作った人工知能(みたいなもん)と
対話しながらいろんなことを考えるわけです。

サマンサは難病に侵されて余命半年あまり。
人が死ぬとは、人工知能が死ぬとは、とか
しばらくしてもう一回読んでみたいと思いました。

話はそれるけど、
2060年の日本の人口は8千万人台になるというニュースがありましたね。

現在51歳の私が2060年に生きている可能性はほとんど無いなあ、と思い当たると
ちょっと虚をつかれましたね。
あー、おれも死ぬんだなって。

memento mori (死を想え)


あなたのための物語 (ハヤカワ文庫JA)

あなたのための物語 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 長谷 敏司
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/06/10
  • メディア: 文庫



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上田早夕里 リリエンタールの末裔 [本]

もう昨年のことになりますが、上田早夕里さんが小説『華竜の宮』で
日本SF大賞を受賞されました。

では早速読んでみましょうかと思ったが
文庫になってからでいいやと思い直す。

その代わりというのもなんですが、
同じ上田氏の短編集(文庫)『リリエンタールの末裔』を買って
読んでみました。

短編4編が収められていますが、全体を通じて感じるのは
技術者の矜持ということ。

技術(工学)に携わる者の”はしくれ”としては、うれしいことです。

理学の人は工学の人を下に見る傾向があるように思いますが
(被害妄想かもしれんけど)
工学の人がいないと世界は回らないのだよ。

工学の人の未来へ向けた真摯な思いが伝わってくる佳作ばかりだと思います。

一番好きな話は最後の「幻のクロノメーター」かな。

欠点があるとすれば、みんな良い人過ぎることでしょうか?

とはいえ良い人が前向きにやったから結果オーライとはならないのが
つらいところ。原発も工学の人の作品である。

『地獄への道は善意で舗装されている』と言う言葉もあるしな。


リリエンタールの末裔 (ハヤカワ文庫JA)

リリエンタールの末裔 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 上田 早夕里
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/12/08
  • メディア: 文庫



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北方三国志を読破中 [本]

ネコは本文と関係ありません
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三国志を読まねば、と思った
超有名な物語なのに
ぜんぜん知らないのはいかがなものか

面白いらしいし ←失礼な言い方

読むなら北方謙三かな

北方謙三の中国歴史小説は
最初に『楊家将』を読んで面白かったのが始まり
たぶん”本の雑誌”あたりにお勧めが載ってたんだと思うけど

北方謙三の本も、これが始めてだった。

次に『水滸伝』を読んで、これはすげー面白かった。
続く『楊令伝』は、、最後まで読んでない。
敵の将軍が死んだらつまらなくなった気がしたので・・・

で、三国志。
今のところどんどん面白くなってます。3巻まで読了。

北方は中国歴史物しか読んでないという、いびつな読者なのだ。

三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

  • 作者: 北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 文庫



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マルドゥック・スクランブル 完全版 [本]

冲方 丁のマルドゥック・スクランブル【完全版】本日発売。
会社帰りに駅前の本屋で3冊ゲット。

全面的に改稿されて、抜群に読みやすくなってます。
すごいぞ、冲方 丁
よくそんな時間があったな 冲方 丁

でも、前のちょっと読みにくい『クラッシュ文体』も、ちょっと懐かしいような・・・希ガス。

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-8)

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-8)

  • 作者: 冲方 丁
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/10/08
  • メディア: 文庫



マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-9)

マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-9)

  • 作者: 冲方 丁
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/10/08
  • メディア: 文庫



マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-10)

マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-10)

  • 作者: 冲方 丁
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/10/08
  • メディア: 文庫



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北方謙三の楊令伝を読み始める [本]

北方謙三『楊令伝』1巻、2巻を図書館から借りて読了。
買っても良いんだけど、本を置く場所が無い・・・
あと、読み始めたらどんどん続きが読みたくなるだろうと思われるので
ある程度そろうまで待っていたと言うのもある。

楊令伝は北方の水滸伝の続きです。
水滸伝で読んだあの人、この人が帰ってくる
なにもかもが懐かしい・・・という感動は
水滸伝19巻を読み終わってから本書を読むと味わえます。
まあ水滸伝読んでなくても楽しめるけど、読んでた方が100倍楽しめます。
うまいなあ、北方謙三

感想☆☆☆☆
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☆:金と時間を返してほしい
☆☆:読んで損は無い
☆☆☆:おもしろい
☆☆☆☆:ちょーおもしろい。ケッサク。
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楊令伝 1 玄旗の章

楊令伝 1 玄旗の章

  • 作者: 北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: 単行本



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